築57年の実家を再生。思い出を残し、これからも暮らせる住まいへ

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BEFORE

リノベーション前

築約57年の木造2階建て住宅。約10年間空き家となっていた室内には、当時の家具や生活用品が残されており、長年使われてきた水まわり設備や内装にも古さが感じられました。浴室はタイル張りで、出入口には段差があり、独立した脱衣スペースもない間取り。また、屋根や2階ベランダにも経年による傷みが見られるなど、室内だけでなく建物の外側にも改修が必要な状態となっていました。

築57年の実家を再生。思い出を残し、これからも暮らせる住まいへ
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DATA

リノベーションデータ

リフォーム箇所和室2部屋・広縁の内装、浴室・洗面所・トイレ改修、キッチン一部設備交換、洋室床工事、屋根葺き替え、ベランダ改修
所在地長崎県大村市
間取り6DK
構造木造2階建て
延床面積134.74㎡
築年数(完工時)約57年
建築費約1,000万円
施工期間約2ヵ月
設計・施工すまいるリノベーション
PLAN

リノベーション前後の間取りを比較

Before リノベーション前後の間取りを比較
After リノベーション前後の間取りを比較

大きな間取り変更は行わず、既存の部屋の配置を活かしながら、これからの暮らしに必要な部分を整えました。主な変更点は浴室まわりで、これまでなかった脱衣スペースを新設するため、浴室の広さや隣接するスペースの使い方を見直しています。そのほか、和室や広縁、洋室などは既存の間取りを基本としながら、内装や床を改修。住み慣れたご実家の形を残しつつ、日常生活の使いやすさを高めました。※2階部分の間取りは変更しておりません。

STORY

空き家だった実家を、これからの暮らしの拠点に

長年空き家となっていたご実家へ移り住むことになったT様。新しい生活を始めるにあたり、古くなった水まわり設備の交換と、寝室やリビングとして使用する部屋の内装をきれいにしたいとご相談いただきました。

また、既存の浴室には独立した脱衣スペースがなかったため、新たに脱衣所を設けることもご希望のひとつでした。

当初は室内のリフォームを中心に検討されていましたが、建物の状態を確認したところ、屋根やベランダにも改修が必要な箇所が見つかりました。

そこで、これから長く安心して暮らしていただけるよう、屋根の葺き替えやベランダの補修もご提案。その分、室内はできるだけ既存の構造や内装を活かし、必要な部分を中心に施工する方針としました。

見た目をきれいにするだけでなく、建物を守る工事と暮らしやすさを整える工事を組み合わせたリフォームです。

施工のポイント

01|脱衣所の新設と設備交換で、使いやすい水まわりへ

以前の浴室はタイル張りで、出入口に段差があり、独立した脱衣所も設けられていませんでした。

そこで浴室まわりの間取りを一部変更し、新たに脱衣スペースを確保。浴室を新しい設備に入れ替えるとともに、出入口の段差も解消しました。

さらに洗面化粧台やトイレも交換し、古くなった水まわりをまとめてリフレッシュ。設備を交換する箇所では、配管にも手を入れています。

【Before】

タイル張りの浴室。出入口には段差があり、脱衣スペースもありませんでした。

既存のトイレも長年使用されていた様子。毎日使用する場所だからこそ、新生活に合わせてトイレ本体を交換することになりました。

脱衣室がないため、洗面台はダイニングキッチンの隅に位置していました。設備の老朽化が進んでいたため、今回のリフォームで交換するとともに、脱衣室にも新たな洗面台を設置します。

【施工中】

既存のスペースを見直し、新しい脱衣所を設けるための工事を進めます。それに伴い、浴室の壁も一部解体しました。

【After】

新しい浴室には、LIXIL「リデア Mタイプ」を採用しました。お湯が冷めにくい「サーモバスS」と、足元の冷たさを軽減する「キレイサーモフロア」で、寒い季節も快適に入浴できます。

独立した脱衣スペースを確保。洗面化粧台と洗濯機の設置場所も設け、使いやすい水まわりへと整えました。

新設した脱衣室の洗面台にはLIXIL「PV」の幅750mmタイプを採用。コンパクトなスペースにも納まりやすく、毎日の身支度もスムーズに行えます。

LIXIL「アメージュシャワートイレ」の手洗い付きタイプを採用。便器のフチまわりなどをお掃除しやすい設計で、日々のお手入れの負担を軽減します。

02|和室の趣を残しながら、内装と断熱性能を改善

和室2部屋と広縁では、既存の間取りや建具を活かしながら内装を改修しました。

畳の交換に加え、障子や襖も張り替え、長年使われてきた和室をすっきりとした空間に。柱や建具をすべて新しくするのではなく、残せる部分はそのまま活用しています。

また、解体を行った和室2部屋については、床と天井に断熱材を入れ直しました。見た目だけでなく、これから生活するうえでの快適性にも配慮しています。

【Before】

既存の柱や建具を活かしながら、内装を整えていきます。

【施工中】

解体した部分には断熱材を入れ直し、室内の快適性にも配慮。

【After】

畳や障子、襖を新しくし、和室ならではの落ち着きを残した空間へ。

既存の間取りを活かしながら、広縁の内装もリフレッシュしました。

03|使えるキッチンは残し、必要な設備だけを交換

キッチンは本体を交換せず、レンジフード・ガスコンロ・水栓を中心に改修しました。

ガスコンロはビルトインタイプを採用し、レンジフードも新しく交換。既存のキッチンを活かすことで、工事範囲を抑えながら、毎日の調理に必要な部分を整えています。

すべてを新しくするのではなく、使える設備を残して必要な箇所だけを更新することも、今回のリフォームで大切にしたポイントです。

【Before】

キッチンは年季が入っているものの、問題なく使用できる状態でした。そこでキッチン本体はそのまま活かし、古くなった設備を中心に交換します。

【After】

リンナイ製のビルトインガスコンロと新しいレンジフードを採用しました。

水栓も新しく交換し、日常的に使う部分をリフレッシュ。このように、必要箇所のみの交換やリフォームも対応可能です。

04|洋室の床も改修し、これから使う部屋を整備

洋室では、古くなった床を改修しました。

今回の工事では、これから寝室や生活スペースとして使用する部屋を中心に、必要な部分を見直しています。既存の間取りを大きく変更しないことで、建物の形を活かしながら、新生活に向けた室内環境を整えました。

【Before】

物置として残されていた洋室。間取りはそのままに、床を改修して新しい空間へと再生します。

【After】

1階の洋室は既存の床を撤去してフローリングを張り替え、2階の洋室は既存の床を活かして重ね張りしました。

床材には三協アルミ「Sフロア」のヘーゼルメイプル柄を採用。明るく自然な木目が既存の内装とも調和し、間取りを変えることなく室内の印象を一新しました。

05|築57年の住まいを守る、屋根の葺き替え工事

今回のリフォームで、特に重要な工事となったのが屋根の葺き替えです。

築年数が経過した屋根には傷みが見られ、今後も住み続けるためには、早めの改修が必要な状態でした。

そこで既存の屋根材を撤去し、屋根下地を補強。防水のためのルーフィングを施工したうえで、新たに陶器瓦を葺きました。

屋根は雨風から建物を守る大切な部分です。室内のリフォームだけでなく、屋根の状態にも目を向けることで、これからの住まいの維持管理を考えた改修となりました。

【Before】

1階ホールの天井には、雨漏りによるものと考えられる大きな染みが見られました。築約57年が経過し、屋根にも傷みが確認されたことから、今後も安心して住み続けられるよう屋根の葺き替えをご提案しました。

屋根を点検したところ、瓦のひび割れや表面の劣化が見られます。

既存の瓦を一部取り外すと、下地の木材や古い防水材が確認できました。今回の工事では瓦だけでなく、屋根下地の補強と防水処理も必要です。

【施工中】

既存の屋根材を撤去した後、下地を補強してルーフィング(防水シート)を施工。瓦の下に防水層を設け、雨水が建物内部へ浸入するのを防ぎます。

防水シートの上に瓦を固定するための桟木を設置し、新しい陶器瓦を一枚ずつ葺いていきます。屋根材には、耐久性に優れた鶴弥「スーパートライ タイプⅠ」を採用しました。

【After】

クールブラックの屋根材で葺き替え完了。陶器瓦は色あせしにくく、塗装による定期的な塗り替えが基本的に不要なため、長期的なメンテナンス負担の軽減にもつながります。

06|傷んだベランダは、防水と構造部分から補修

2階ベランダでも、経年による傷みが確認されました。

当初は傷んだ柱の交換を想定していましたが、解体を進めたところ、内部に鉄骨が使用されていることが判明。その構造に合わせて、鉄骨部分の補強を行うことになりました。

あわせてベランダの防水処理もやり直し、必要な部分を補修。表面をきれいにするだけでなく、普段は見えない部分にも手を入れています。

【Before】

経年による劣化はもちろん、屋外に晒されていることもあり全体的に傷んでいる様子です。

錆びた柱の内部に鉄骨があることはわかります。安全性を高めるためにも、鉄骨部分の補強が必要です。

【施工中】

ベランダの傷んだ部分を解体し、内部を確認しながら既存の構造に合わせて補修を進めました。

【After】

内部の鉄骨を補強するとともに、防水処理をやり直したベランダ。さらに、笠木板金の交換や外装板・軒天の張り替えも実施しています。見た目だけでなく、普段は見えない構造部分や雨水への対策にも配慮して改修しました。

まとめ|住まいの良さを残し、これからの暮らしに備えるリフォーム

和室や広縁などは既存の間取りや建具を活かしながら内装を整え、水まわりは設備の交換と脱衣スペースの新設によって使いやすく改善しました。キッチンも本体を残して必要な設備のみを交換するなど、工事範囲を見極めながら進めています。

一方、屋根やベランダについては、これから長く住み続けるために必要な工事として、下地や構造部分にも手を入れました。

築年数の経った住宅でも、残せるものと改修すべきものを見極めることで、これからの暮らしに合った住まいへと整えることができます。

担当者より一言

T様

長年空き家となっていたご実家で、新しい生活を始められるT様。そのお手伝いができたことを嬉しく思います。

今回は水まわりや内装だけでなく、屋根やベランダなど、これから住まいを維持していくために必要な工事も行いました。

今後もお住まいのことで気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談いただければと思います。

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